子どもが小さかった頃
散歩中や買い物中に話しかけられて、凹んだ言葉です。
青森は小さな子どもを連れて、散歩などをしていると
お年を召された方に良く話しかけられます。
本当にしょっちゅうでした。
長女が道路で、大号泣して寝そべっていた時も
「おらのどごの孫も、むったどごんぼほっちゃぁはんで、頑張れー」
(※うちの孫も、いつもいやいや言ってるわ、頑張れー)
「こった時期すぐ終わるはんで、なんもけね」
(※こんな時期すぐ終わるから、大丈夫だよ)
と、話しかけられました。
当時は津軽弁がちんぷんかんぷんで、何言われてるか分かりませんでしたが
表情とか端々の単語で、応援してくれてるんだな。と分かり
涙が出てくるぐらい救われた記憶があります。
冷たい視線のみ、とか耐えられません。
長女は2歳の頃
弟が産まれた時の赤ちゃん返りと、イヤイヤ期が同時に来て
手の付けられないぐらいの癇癪持ちでした。
私は軽くノイローゼ気味だったと思います。
機嫌良く外出しても、帰る時はすんなり帰ってくれないため
行く時の何倍もの体力を要することから
あまり外出もしないようになっていました。
必要最低限に外出した時
話しかけてくれて、助かることがほとんどだったのですが
「かわいいねー、でも寒くないか?(暑くないか?)」
これは私にはグサッと来ました。
何で?って思いますよね。
これは、子どもに着せている服装のことを言われていました。
言った方は、何気に言われたのだと思います。
でも私には
「母親なのにちゃんと出来てない」
と言われているように感じました。
初めての育児だったし、何もかもが手探りで。
でも子どものことを1日中考えているのに。
こんなこと言われた・・・母親失格だとも。
今なら、
「そうですねー、1枚着ようか(脱ごうか)」
と軽く返せそうですが。
当時の私は苦笑いするのが精一杯でした。
外出する時は、気温や天気を調べ
ベストだと思った服を着せていたつもりだったのに。
軽くノイローゼ気味だったからでしょうか?
それは分かりません。
でも、外で見かける子どもの服装は
親が考えたベストな状態なんだと
頭の片隅に置いてくれれば嬉しいです。
毎日見ている親なら、
子どもが寒そうにしている、暑そうにしているって
絶対分かりますし。
それより「かわいいね」って
ただ子どものことを言ってくれるだけで、すっごく嬉しいです。
今や私の子どもは大きくなり
「かわいいね」と言ってくれる時代は過ぎましたが
私は小さい子どもを見かけると
「かわいいねー!」と
なるべく話しかけるようにしています。
それが、親を肯定しているような気がするからです。
表面だけでは分からない大変さは絶対あるはず。
その言葉で少しでも、軽くなって貰えたら嬉しいな。
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