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子どもとの関係性が180度変わる話し方、考え方

お悩みー子どもー

子どもに対する言い方です。わたしも言いがちなのですが、

「やめなさい!」

「早く!」

「何してんの!」

これを一日に何度言っていたことか・・・

もっともっと子どもが小さかった頃です。今も言ってしまうこともあります、もちろん。

でも、何だかうまくいかないんですよね。

なこママ
なこママ

ふてくされたり、逆に動きが遅くなったり。

「やめなさい!」と急に大きな声で言うと、一瞬で顔がこわばります。

「やめなさい!」×「何してんの!」はセットで言うことが多いですね。

この後の行動に支障が出ると発見してからは、子どもの目線で考えてみます。

なこママ
なこママ

余裕があるときだけね・・

たとえ小さかったとしても、ちゃんと理由があるんです。

自分がやりたかったから、お母さんのマネをしたかったから、楽しかったから、これは何だろうと興味があったから。

この理由の中に、大好きなお母さんを困らせてやろうなんてことは一切入っていません。

「やめなさい!」で止めてしまったら、せっかくの好奇心を潰してしまいます。

そんなに悪いことをしていないと思っていたのに頭ごなしに怒られたら、子どもだっていい気がしませんよね。

それに失敗する経験ができなくなります。

子どもの優しさを踏みにじることになるかも知れません。

そんなことは私たち親は誰も望んでないですよね。

そこで、とりあえず怒りを抑え普通を装い子どもに聞いてみます。

「どうしようと思ったの?」と。

怒った顔や口調で行ったらダメですよ、それだと子どもの本音は聞き出せません。

聞くと一瞬動きは固まりますが、お母さんの表情を見て安心すると話してくれます。

なこママ
なこママ

「怒らないから言ってみて」は信用がなくなるから

言わない方がいいと悟りました。

話してくれたら、子どもは本当に純粋なんだなと気付かされます。

我が家でこんなことがありました。

何だか部屋のところどころに鳥の毛みたいなものが落ちていることが多くあり、必死で原因を探していました。

そしてとうとう羽毛布団にはさみで切ったような跡があり、そこから大量の羽毛が流出していました。

なこママ
なこママ

なんつーことをしてくれとんじゃ

その後すごい剣幕で犯人捜しです。

「だれがやったの!?」と。一人一人の供述から、息子だと分かりました。

高かったのに!と怒りが収まりません。「何でこんなことしたの!どうするのこれ!」

責め上げましたね・・

ひとしきり泣かせてしまったけど理由なんて言ってくれず。

むしゃくしゃしながら夫にそのことを話すと

おっと
おっと

息子は何でそんなことをしたんだろ?

やったことじゃなくて、理由の方に着目した言い方をしたんです。

子どもの目線で考えていますよね。我に返りました。

それで時間が経って気持ちも落ち着いたころ、息子に「何で布団を切ったの?」と聞いてみました。

すると「ふわふわしてて気持ちいいから、何が入っているのか見たかった」と答えてくれました。

なこママ
なこママ

かわいすぎる・・

こんなかわいい好奇心をズタズタにしてしまっていたんですね。

息子に謝りました。でも、とても困ったこと、聞いてくれたら答えられたことを話しました。

子どもだからって何も考えていない訳じゃななく、ただ経験が少ないだけなんです。

これはしてはダメなことなんだな、こうすればいいんだなという経験を繰り返すうちに大人になっていきます。

保育園でも、「やめなさい、早く、何してんの」は言わないように保育園全体で意識しています。

危ないときはそうも言ってられませんが、お友達との関わり合いの中で

危なかったら、「ストップ!」と言ってまず危ない行動を制止します。

そして「どうしようと思ったの?」と落ち着いて聞いてみると、

こうしたかった、こう思ってたと教えてくれます。

そしたら「そっかあ、そうしたかったんだね。でもさっきのようにしていたら危ないから、こうしてみる?」と話します。

共感と提案です。これは大きめの子どもたちですが、1歳や2歳でも十分通じます。

お友達を叩きそうになっているのを目撃しても、「ダメ!」と頭ごなしに言いません。

もちろん手は止めます。大きいお友達のように理由は話せないので保育士が代弁します。

「取られたのがイヤだったの?それはイヤだったね。じゃあ返してって言いに行こうか」

この代弁をしているのが合っているかどうかは、子どもの表情を見ます。

代弁したのと自分の気持ちが合っていたら、表情がぱあっと晴れます。

手を洗いに行きたがらず「早く!」と言いたい場面でも、「おやつ美味しそうだから、見に行こう」と

連れて行き、「おいしそうだね、食べようね。先に手が汚れているから洗いに行こうか」と話すとスムーズに行ったりします。

長々と書いてしまいましたが、結局のところはこれだと思います。

上から目線ではなく、対等な立場で対応すること

この考え方を常に持っているのと持っていないのでは、雲泥の差だと思います。

子どもたちを対等と思っていたら、自然といい関係性がうまれます。

経験が少なく、やれることがまだ少なくても、お互い尊重し合いながらいい関係を築きたいですね。

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