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保育士が思う朝の玄関での子どもとのやりとり

保育士の仕事のこと

保育園に送って行き、玄関で保育士に子どもを引き渡すとき。皆さんどのようにしていますか?

今日は保育士の立場からお話します。

子どもが安定していて、すんなり保育園に行くようになったら何も問題はないのですが

「保育園、行きたくない!」

「パパ、ママと一緒にいたい!」

となってしまっているとき。困りますよね。

働くママ
働くママ

早く子どもを預けて、仕事に行かなければ・・!

ママだってパパだって、子どもと一緒にいたい!でも仕事はどうしても行かなきゃいけない。

泣いてわめいて、ときにはすがりつく子ども。

朝の忙しい時間にイヤイヤ。着替えたくない、食べたくない、車なんか乗らない!

やっとのことで保育園に連れて来た。もう時間はギリギリ・・

早く行かなきゃだけど子どもはまだ泣いてる。そこで皆さんはこう思われているのではないでしょうか?

働くママ
働くママ

早く行きたいけど、すぐに行ってしまったら

先生に冷たい親だと思われないだろうか・・

こんなことを思われている皆さん、保育士はこう思っています。

行ってきます!とすぐに出勤してくれた方が助かる。
 
 
意外でしょうか?
 
 
でも本当にこう思っている保育士がほとんどだと思います。
 
 
玄関での子どもの気持ちを想像してみます。
 
 
「ママ、パパと一緒にいたいよう、ずっとイヤイヤしてたら行かなくてすむかな?保育園に着いたけどまだ泣いてやるんだ。だって玄関でもずっと居てくれてるし、もう少しねばったらママと一緒にいられるかな?」
 
 
こんな難しい言葉は考えていないとは思いますが、子どもは親のことを細かく見ています。
 
 
そうです。駆け引きしているのです。
 
 
働くママ
働くママ

子どもでも駆け引きするの?

もちろんします!

保育士に対してもします。進級して新しい先生になった途端、今までしなかったことを急にするようになる子もいます。

座っていないといけない場面で走りだしてしまったり。

話をじっとして聞けなかったり。

「お試し行動」と呼ばれるものですね。

この先生はこんなことしたらダメかな?この先生はここまでは大丈夫だけど、この先生はダメっぽいな。

1歳2歳の子どもでもしていることです。

話を戻すと、玄関では何とかママたちに連れて帰ってもらおうと必死なのです。

泣いているからと言って、こんなことはしないでくださいね。

かわいそうだから今日は休んでしまおう。

休めはしなくても玄関で時間が許す限り抱きしめてあげよう。

今日はどうかな?帰れるかな?なんて気持ちが不安定になり、いつまでたっても嫌がるだけです。

じゃあ、どうすれば子どもが納得して保育園に行ってくれるようになるでしょうか?

「パパママは仕事頑張る、あなたは保育園で楽しんでらっしゃい!行ってきます!」

こういう覚悟を持つことが大事です。

こうやっていつも、こうするものだというブレない態度を取っていれば子どもも安定してきます。

そして子どもがかわいそうだと思う必要もありません。

パパママが頑張っているお仕事は、全て子どものため家族のためです。

あなたと楽しい時間をたくさん作りたいから、お仕事頑張ってくるね!

と自信を持って保育園に預けに来てください。

保育士としても、玄関で「お願いします!」とあっさり出勤されるほうが、たとえ泣いていたとしても部屋に入ると切り替えが早くて助かります。

パパママの姿が見えなくなると、子どもは目の前のお友達やおもちゃに気持ちが移り楽しんでいます。

いかがでしたでしょうか?イヤイヤに付き合ってはいなかったでしょうか。

子どもは案外強いです。パパママ、安心してお仕事頑張ってくださいね!

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