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保育士おすすめ!子育てのイライラをなくす7つの対処法

お悩みー子どもー

子育ては思った通りに進まなくてイライラしますよね。私も、初めての子育てで「私ってこんなに怒りやすかったんだ・・」と落ち込んだことがあります。

感情を落ち着かせるために、深呼吸をする・6秒待ってみる・気分転換をする・紙に書き出してみるなどイライラを落ち着かせる対処法はネット上に多くあり、私も検索しては実行し、うまくいかなくて凹みを繰り返してきました。

皆さんは出来るのでしょうか・・私は無理でした。

深呼吸をしても何秒待っても、イライラし。気分転換なんてどうやってするのかとまたイライラし、紙に書き出して自分の言葉に自己嫌悪し。多分ノイローゼでしたね・・

この記事ではそういったイライラの対処法ではなく、イライラの原因となる子どもの行動を何とかしようとする対処法になっています。

この記事で解決できるお悩み
  • 怒鳴ってばかりの日々から解放されたい。
  • 親子関係を修復し、いい関係にしたい。
  • 子どもも親も気持ちを抑えることなく、快適に過ごしたい。
なこママ
なこママ

私は現役保育士であり、小学生3人のママでもあります。

小さい頃クセが強かった長女への対応で、試行錯誤し乗り切った方法をお教えします!

子育てでイライラしてしまう3つの原因

子どもが思い通りにならない

  • 公共の場で走り回る、騒ぐ
  • 買って欲しいとごねる・泣く
  • 帰りたいのに帰ってくれない
  • 忙しいのにイヤイヤが始まる・・・

まだまだ上げだしたらキリがありませんね。あの手この手で説得しても聞く耳を持ってくれません。

外ではあまり大声を出して怒りたくないし、でもどうにかしたい。周りの目も気になります。

家事や育児の負担が偏っている

仕事をしながら家事をするだけでも大変なのに、子どものお世話もとなるとパンクしちゃいます。

とてもじゃないですが、一人で全てをこなすなんて無理です。

早急にご家族と相談し、負担していることを分担させましょう。

ホルモンバランスが乱れている

産後まもなくなら尚更ですが、生理前だとイライラの沸点が下がりがちです。

私は3人目を出産してから甲状腺の病気になりました。病気だと分かる前はしんどさが半端なかったです。

身体と心は連動しますので、イライラするのは当たり前と決めつけず検査をすることをお勧めします。

なこママ
なこママ

家族と相談して家事の負担を減らせても、ホルモンバランスを整えても、どうしようもない子どもに対する対処法をメインにお伝えします。

イライラしないために子どもにする7つの対処法

先に何をするのか説明する。

例えばスーパーに子どもを連れて行くとき。悪い予感はしつつも何となく入っていませんか?

うちの長女がイヤイヤ期真っ最中のとき。買って欲しいお菓子があると泣き叫び、買い物もそこそこに抱きかかえて車に飛び乗って親子で疲弊することが度々ありました。

一回かんしゃくが始まると長引くんですよね・・

そんなことを繰り返すうちに、先に何をするのか説明するとうまくいくことが多くなってきました。

まず駐車場に着いたら「今日はご飯の材料を買いに来たよ。あなたのおもちゃやお菓子を買う日じゃないよ」と話し、納得したら降りましょう。

納得したらがポイントです。

一回納得したら子どもは約束を守ろうとします。でもいざ大好きなお菓子を発見すると「買って!」と言うかも知れません。

でも、断固として「今日は買う日ではないと話したよ」と繰り返し、買わないでください。

ここで仕方ないなあと買ってしまうと、子どもは混乱し「泣いたら買ってくれる」という展開を覚えてしまいます。

これはかわいそうでも何でもなく、子どもとの約束を守っているということになります。

約束を守るというのは人間関係の基本であり、信頼を得る大切なことですよね。対子どもであっても必要なことです。

保育園でも実践していることです。言ったことをブレずに保育士が実行することの積み重ねで信頼関係が築かれていきます。

ダメな理由を静かに説明する

「やめなさい!いい加減にしなさい!何してんの!」とだけ言っていませんか?

ダメな理由を説明するといいです。

スーパーで走り回っていたら、「他の人にぶつかるよ。危ないよ。だから歩こうね。」

レストランで騒いでいたら「そんなに大きな声でお話していたら、周りの人のお話が聞こえなくなって楽しめないよ」

そして「お友達がそんなことしていたら、あなたはどういう気持ちになる?」と尋ねてみるのもいいですね。

保育園でも、注意するときはなぜダメなのか。だからこうしようまで話します。大きい年齢の子たちはダメな理由の後に「じゃあどうしたらいいと思う?」と質問します。

ダメな理由に気づき、自分が悪かったと認め、どうすればいいか考える経験ですね。

このとき、大きな声で怒鳴りながら言う必要はありません。

静かな声で短く言うようにします。怒鳴ってしまえば萎縮し、怖いという印象しか残りません。

長く言っても集中できないので、短く分かりやすいように伝えます。

「店員さんに怒られるからやめようね」はダメです。
怒られるからやめて欲しいのは親の都合です。なぜダメなのか、続けてしまうとどんなことになってしまうのか。子どもの立場に立って説明してください。

小さい要求から対処する

子どものかんしゃくが始まり、対処が難しくなってからイライラしていると感じていませんか?

かんしゃくが始まる前に子どもは小さな要求を親にしていると思います。

例えば「ねえねえ、ママ」と呼びかける。→ママ振り向いてくれない。そっけなく何か作業をしながら返事をしている。

「ママ、抱っこして」→忙しく、「ちょっと待って」と言う。

この小さい要求が満たされないとどんどん要求がエスカレートしていきます。

「ママって呼んでもこっちを見てくれない。寂しいな。だから抱っこして欲しいのに、待ってって言われた。いつまで待っても抱っこしてくれない!」

この服着たくない!

保育園行きたくない!

ママとずっと一緒にいたい!

子どもが怒るのも分からなくはないですよね。

そしてこうなってからが大変で、修復するのに時間がかかります。こうならないように、小さな要求から対処していきましょう。

保育園でもありがちなことで、普段からどういう子なのか観察しないと分からないことでもあります。

一人一人関わり、この子は一つこじらせると後のことまで尾を引くな。この子はここまでになると気持ちが下がる子なんだな。など細かく見ています。

家庭でも一緒で、お子さんを良く観察してみましょう。この子はこういう状態のとき怒りやすいな。ママがこういう感じだとダメなんだな、などその子にとってのポイントが分かってくるはずです。

荒れているなと思ったら、特別なことをする

上記の対処法をしてみても、何だかうまくいかないとき。いつもだったら何ともないことなのに今日は機嫌が悪くなるな。いつもより抱っこ抱っこが激しいな。

そういうときってありますよね。何だか様子がいつもと違うとき。

もしかしたら心の充電が少なくなっているのかも知れません。

こういうときに、お子さんの好きなことをしてあげましょう。公園に行ったり、好きなお菓子を買ってあげたり。いつもより長めに抱っこをしてあげたり。

「元気がなくて心配だから、今日は特別なことをしようね」と話すと、ママは私のことを見てくれているんだ!と嬉しくなります。

保育園でも、いつもはニコニコで来るのに泣いて登園したり、いつもするルーティンをしたがらなかったりする子がいます。

例えばオムツ交換や靴下を履くなど、自分の身の回りのことは自分でするようにいつも促していますがそれを嫌がったり。

やたらと保育士にべったり寄って来ていたり。

そういうときはまず体温を測り、熱がなければ何かあったのかなと推測し他の先生と共有します。

そして少しハードルを下げます。できることを知っていても、お手伝いしてあげたり。なるべく近くにいていつもより濃く関わったり。

もしかしたら体調を崩す前兆ということもあり得ます。様子がいつもと違う子がお昼寝の後起きたら熱があったというのは良くあることです。

どちらにしても、心か身体が少し弱っている状態なので注意してみる必要があります。そういうときはいつもより大目に見てあげましょう。

気持ちを代弁してあげる

理由が分からずかんしゃくを起こしてしまったとき。どうしたいのか、どうして欲しかったのか子どもの気持ちを聞いてあげましょう。

なかなか答えてくれなかったり、そもそも自分の気持ちが話せない年齢のお子さんには、親が気持ちを代弁してあげましょう。

「これをこうしたかったの?」「自分でしたかったの?」「これが欲しかったの?」と聞いてあげると、案外素直に答えてくれたりします。

お子さんがパニックになり、何を聞いても泣き叫ぶような状態であれば「イヤだったんだね」と抱きしめて背中をさすってあげてください。

こういう状態だと、体調がすぐれないか眠い可能性もあります。抱っこされながら眠ってしまうかも知れませんね。

このとき泣くからと言って、とりあえずお菓子やおもちゃを与えるのは注意です。このときは気がそれて泣き止むかも知れませんが、子どもの気持ちは整理できていません。親が気持ちを代弁してあげて、子どもが自分の気持ちに気づき解決する習慣がないと大きくなるにつれて気持ちの整理の仕方が分からず、年齢不相応なかんしゃくを起こしてしまいます。
保育園にも、年中や年長になっても気持ちの切り替えや制御が難しい園児はいます。上記のように保育士が関わりますが他の子に比べて立ち直りが遅いです。
 
家庭のことはなかなか見えませんが、玄関での対応を見る限りですがあまり子どもの気持ちに寄り添ってないのかなという印象を受けます。
 
ママが精一杯過ぎて余裕がないのかも知れません。お子さんの困りごとなど遠慮なく保育士に相談してくださいね。
 
家庭と保育園が一体となって出来れば、いい方向に向かっていくことが出来るかもしれません。
 

ひどいかんしゃくを楽しもう

いくら事前にいくつもの対処法をやってみても、どうしようもないようなかんしゃくが起こってしまうことは当然あります。

もうこうなったら楽しんでみてください。こんなに自分の気持ちに全力で正直に「イヤだー!」と言えるのは今だけです。

小学生になればこんなことにはなりません。今では懐かしく思い笑い話になっています。

そんなこと言ってもイライラはしますが、もし気持ちに余裕があればやってみることをお勧めします。

私はもうどうにもならないほど娘がかんしゃくで暴れているとき。家の中限定になってしまいますが、実況中継をしていました。

おおっと!服を投げました!気に入らないのでしょうか!

どの服にするのでしょうか、行動を見守りましょう!

まさかの!玄関で寝転がっています!

これから出掛けるというのに、一体どうしたことでしょうか!

これは楽しむだけでなく、今の状況を客観的に見ることができると思います。

家の中では密室になってしまいどうしても感情だけで動いてしまいがちですが、実況中継となると状況そのものを説明する必要があるからです。

客観的に見ることが出来たら、冷静になることができます。

さらにそうやってママが自分を見てくれて笑っていたら、子どもは何だか嬉しくなって動いてくれることが多かったです。

保育園でも、気分を乗せるためにこんな感じで関わることがあります。

「お!ズボンに足が入ったようです!さすがです!もう一つの足が出るのももうすぐでしょう!」

気が散ってなかなか進まない子にこう言うと、ニヤッと笑ってスムーズに履いてくれたりします。

こんな感じでいつものルーティンも楽しめるといいですね。

でもママの余裕があればです。

手を尽くしてもダメなら離れる

もう手を尽くしてもダメなら、何をしても逆効果になることが多いです。こうなったら、諦めましょう。ママも気持ちを切り替える必要があります。

「ママはあっちに行って〇〇ちゃんのこと待っているからね、落ち着いたら来てね」と言い、離れてみることもありです。

ママは待っててくれるという安心感もあり、意外と落ち着きやすいです。

しばらくして近くに子どもが来たら、「待ってたよ!」と抱きしめてあげましょう。

「ママはもう知らない!」と言わないようにしましょう。
言ってしまいがちですが、言うべきではないと思います。
 
なぜなら、知らないと言いつつも関わるからです。「知らない」=「放っておく」という約束は守れないからです。
 
「知らない!」と言ったら子どもはイヤがるだろうから、言うことを聞くだろうという打算は通用しません。
 
信頼関係が崩れることなのでやめましょう。
 

まとめ

対処法を書いてきましたが、これは全て子どもが自立していくためのステップだと思っています。

子育ての最終目的は「子どもを自立させること」ですよね。

子どもは親の言うことを聞くのが当たりまえだと思わないでください。子どもが一人で問題を解決できるようにサポートするのが親や保育士の役目だと思います。

親が上でも子どもが下の関係でもなく、一人の人として対等な立場で接してください。子どもはただ経験が少ないだけです。

小さいときはとことん向き合い、本気でぶつかり信頼関係を積み上げていくことが重要です。

お互いの気持ちを抑え我慢したりどちらかが強制するのではなく、話し合い折り合いをつけお互い納得できることを見つける。それこそが対等な立場だと思います。

かく言う私は長女が2歳の頃、第二子出産後癇癪が酷くイヤイヤ期と赤ちゃん返りに疲弊しノイローゼ気味になっていました。

「うるさい!」と怒鳴り散らし脅して行動を阻止していました。

今は小学校6年生となり2歳の頃のようなものはありませんが、かんしゃくはたまにあります。

本人の気質・性格・特性はもちろんありますが、かんしゃくの理由を話すことが苦手で落ち着くのに時間がかかります。

これは幼少期の私の対処が悪かったからかなあと思うことがあります。

皆さんはこういうことにならないように、お子さんと向き合って欲しいです。私も今関係を修復するべく長女主体での関わり合いを続けているところです。

子育てに手遅れということはないので、今からでもお子さんと向き合って欲しいです。

もし、こだわりが強すぎるな。これってうちの子だけかなと心配になったら、思い切って保育士に相談してみてください。
 

保育士は集団の中で常に見ていますし、発達段階も知っています。もし必要なら療育機関に紹介してもらうことも可能です。

療育機関とはお子さんの困りごとを発見して、対処法を一緒に考えていく機関です。3歳辺りからそのこだわりが発達段階かどうか分かってきます。

早い段階から療育機関で正しく対処していると、小学校に入ったときの困りごとが少なくなります。

イヤイヤ期などはすぐに終わります。もっと先のことを見据えましょう。大きくなったら大きくなったなりの悩みがあり、更に複雑に難しくなります。

いい親子関係ができていると、お子さんが大きくなったとき大きな問題(学校でのいじめなど)を相談してくれやすいです。

親に相談できず隠れて(非行や性のことなど)するようになる状態は避けたいものです。

子どものイヤイヤはすぐ終わる。
将来何でも相談してくれるように親子関係を築いていきましょう。
いい親子関係とは「一人の人として対等に接する」ことで出来るものです。

子育てにはイライラが付き物ですが、いい親子関係を築くチャンスだと思って乗り切りましょう!

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