とてもいいお話を聞くことができて、わたしの保育や子育てにも通じることだと思ったので共有したいと思います。
わたしの友人に小学校教諭がいます。その方は数十年小学校教諭として活躍されている方で、友人としても面倒見が良くとても尊敬している方です。
その方は今年度一年生の担任をすることになったらしく、なんとなく聞いてみました。
一年生ってどんな感じに授業するの?
わたしの末っ子の娘も違う学校ですが新一年生になったので、聞いてみたかったのです。
そしたら次のような返事が返ってきました。
「一年生だろうと、高学年だろうと一緒だよ。」と。その友人は言いました。それは
- 子どもに恥をかかせない
- ただ教えるのではなく、まず考える時間をつくる
はっとしました。そしてわたしの保育・子育てを見直しました。
子どもに恥をかかせない
やっちゃってました・・
特に我が家で多いのが、挨拶をしなかったとき。
外で話しかけられて受け答えできないときが良くあります。
良く言ってしまうのが
挨拶は?
と人がいる前で言っていました。
よく考えてみれば子どもは言いたくない訳ではなく、恥ずかしいんですよね。
なのにそう言われると恥ずかしさと、分かってもらえない感情でもっと言えなくなってしまいます。
その場では親だけが挨拶をし、二人きりになったときに
「恥ずかしかったんだね。でもあなたが、おはようと言ったら嬉しかったと思うよ。今度は言ってみようか。」
と話すべきなのかなと思いました。
人前では注意しないということですね。
保育園でもお友達がいる前で、行動を注意することがありました。
集団の中で、かつ危険な行為なら難しいことですが、なるべく近寄って行き静かに注意しようと思いました。
「さっきのは違うと思うよ、どうしたら良かったかな?」と。
いくら小さくても、みんなの前で叱ったら「みんながこっちを見てる、イヤだー!」という感情はあります。
兄弟間でも気を付けようと思いました。家庭の中でも同様な感情になると思うからです。
ただ教えるのではなく、まず考える時間をつくる
先回りして教えていないかということです。
友人は小学校で授業をするとき、教科書は初めに見せないと言います。
教科書使わずどうするんだろ
まず始めに、例題を出して「どうなると思う?」「これはどうかな?」と次々と生徒に質問し、答えたことに対して教えようとしている問題に誘導するというのです。
それで最後に教科書を開かせて、この問題をさっきしたんだよと教えるというのです。
すごっっっ!
小学校で教えることは出来ませんが、保育・子育てでも活用できそうです。
準備ひとつにしても、「ハンカチ・ティッシュ持ったの?」「鉛筆削ったの?」と朝から言いがちです。
まだ低学年で初めての準備だったら一緒にしますが、ずっと続けて言っていないか振り返りましょう。
たとえば、道路を歩くときのルールや危険なことに関してはしつこいぐらいに繰り返し言います。
でもハンカチ・ティッシュを忘れたって、鉛筆の先がとがってなくても危険ではありません。
あえて失敗をさせてみるというのはどうでしょうか。
ハンカチを忘れたら、手を洗ったあと濡れたままで過ごすことになります。
ティッシュを忘れたら、鼻をかめません。
鉛筆を削るのを忘れたら、ノートに書きづらいです。
こういった自分に不都合なことが起こったとき。今度はどうすればいいか考えることができます。
先回りして準備させていたら経験できないことですよね。
子どもが「忘れたから困ったんだよ」と言ってくれたらすかさず
「じゃあ、どうすれば良かったかな?」と言いましょう。
忘れないようにするために子どもが自分で考えるようになります。
自分で考えて、課題を解決する力ですね。
困ったことに対して考える習慣がつくため、予想外のことが起こっても動じなくなります。
大人になっても多少の困難に向かっていく力がつきそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
友人の理念はどのお子さんでも通じることがあると思いました。
いっぱい失敗するからこそ、得られる経験は大きいですね。
失敗したときに怒るのではなく、「失敗しないためにどうすればいいか」を考えられるように親は言葉がけをするべきだということが分かりました。
保育園でも家庭でも意識していこうと考えさせられた友人の話でした。
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